現実のクランクは建物です。

大学生のときに免許を取りました。

かなり昔の話です。
まずは実家にあったぼろいカローラで運転の練習をしがてら、家のものの送り迎えをさせられました。

ただ実家というのが細い路地の途中にあり、車が一台しか通れない道幅のうえ、教習所なみのクランクがあるのです。それも塀ではなく、直接建物がクランクのように建っています。

教習所のクランクでは、もし接触しても大したダメージにはなりません。

しかし、現実のクランクは建物です。一回でも接触すれば即警察沙汰です。

運転するのがトラウマになるかと思いました。

考えてみると、日本の古い町では細い路地が入り組んでいるのも普通ですよね。
教習所のクランクなどもそれを想定しているのだなあ、と今になっては冷静に考えられます。

運転に慣れた頃、自分の車が欲しくなりました。思えばバブルが始まりかけていた頃で、バイト代をかなり稼いでいたのです。

世間もバブルの前兆で浮かれていました。もっと浮かれていた私は、いきなり左ハンドルのスポーツカーを購入してしまったのです。もちろん中古です。

運転に慣れていたと思ったのは、あきらかに過信でした。自分の車を買ってうれしくて毎日のように車に乗り、大学にも車で行っていました。そんなご時世だったのです。

しかしある日、家から車で出ようとしたとき、建物クランクに接触してしまったのです。

そこからが地獄でした。クランクから逃れようとするたびに車が逆に動くのです。上手く切り返しかたがわかっていなかったからです。

クランクを脱出したころには、買ったばかりの外車のドアは無残な姿になっていました……。

信号待ちにて

車で初心者マークの時の苦労した思い出というと、初めて母親を乗せて、少し遠くのスーパーに買い物に行ったときのことを思い出します。

大きな交差点で信号待ちをしていました。

青に変わり直進すると、タクシーがお客さんを乗せるために車線をふさいでいたのです。

片側2車線の左側を走っていた私は、どうしたらいいのかとっさに思いつきませんでした。

右側には車がいるし、前にはタクシーが止まっていて車線が狭くなっています。

今思えば簡単なことですが、その時の私は上手く運転できず、タクシーの後部バンパーに「コツン」とぶつかってしまいました。

そこでさらにパニックになり、他の車の流れも気になっていたので、止まることなくそのまま逃げてしまったのです。

少し時間が経って我に返り、路肩に停止し、歩いてタクシーのところまで戻りました。

しかし、タクシーは、ぶつかる直前にお客さんを乗せるところでしたから、私が戻った時には、もうすでにその場にはいませんでした。

ひき逃げしてしまう人も、もしかしたら、こんなふうにパニックになって、どうしたらいいのかわからなくなるのかもしれないなと、その時に思いました。

ですから、それ以降は、何かあったときには、焦らずに止まればいいのだと心に決めました。

それ以降は、ぶつけられることが1度ありましたが、自分がぶつけることはまだありませんから、その時の教訓は生かされていませんが、初心者マークのころは、毎回ドキドキしながら運転していたことを、ふと思い出してしまいました。

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